【裁判のIT化】ウェブ裁判が拡大しています!
法廷の目の前に黒い法服を着た裁判官、両サイドには弁護士が立ち、喧々諤々の議論を交わす…
裁判といえば、このようなイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、実際の裁判、特に民事訴訟では、かなり様子が違います。
弁護士どうしが、お互いの書類をやり取りすることが中心です。
しかも、その書類は、FAXで送るのです!
そして、通常の取引場面では、ありえないことですが、受け取った当事者は「受領書」と呼ばれる書面を、再度、裁判所と相手方にFAXで送る必要があります。
(これは民訴規則83条2項に「準備書面の直送を受けた相手方は、当該準備書面を受領した旨を記載した書面について直送をするとともに、当該書面を裁判所に提出しなければならない。」と定められているからです。)
しかし、とうとう、このFAX文化に終焉が告げられようとしています。
裁判所が独自に開発した「民事裁判書類電子提出システム」(mints:ミンツと呼ぶようです。)が登場したのです。
参考HP:https://www.courts.go.jp/saiban/online/mints/index.html
そのトップページは、インターネット黎明期のように、HTML言語のベタ打ちで制作されたのではないかと思わせる古風なデザインです。
順次、裁判書類のWeb提出が可能になっており、令和5年6月からは、神戸地方裁判所本庁でも運用が始まるようです。
未だに裁判書類を「紙」で管理している裁判所です。
裁判記録のITにより、迅速かつ大量に情報を取り扱えるよう期待しています。
投稿者プロフィール
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弁護士安井健馬(ウィンクルム法律事務所 兵庫県弁護士会所属)
神戸三宮にある相続・中小企業法務・M&Aに注力した法律事務所で弁護士をしています。
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