証拠を集める方法について教えてください

Q 朝の連続テレビ小説「虎に翼」で、主人公の母が書いていた日記が、裁判において重要な証拠となった場面を見ました。

証拠を集める方法には、どんなものがありますか?

A 証拠を集める方法には、いろいろなものがあります。

この記事では、弁護士に依頼することで、裁判になっていなくても利用できる方法を2つ紹介します。

1 職務上請求により住民票・戸籍を集める方法

(1) 職務上請求とは、弁護士が、受任事件の業務を遂行するために、戸籍謄本や住民票の写しの交付を求める手続きをいいます。
通常であれば、戸籍謄本や住民票は、本人や一定の家族、代理人しか求めることはできません。
しかし、弁護士であれば、一定の目的の範囲であれば、本人の同意なく、職権で戸籍謄本や住民票の写しの交付を求めることができます。

(2) 具体的には、次のような場面で活用できます。

①裁判を提起したいが相手方の住所地が分からないとき

②多数の相続人がいるが、どこの誰か分からないとき

2 弁護士会照会(23条照会)により情報を集める方法

(1) 弁護士会照会とは、弁護士が、受任事件の業務に必要な事実について、団体に対して、報告を求める手続きをいいます。弁護士が、所属する弁護士会に対して、照会申請書を提出し、それを受け取った弁護士会が、照会の必要性と相当性を審査します。その後、弁護士会が照会先に照会書を発出して、情報の回答を求めるものです。

(2) 具体例としては、次のような場面で活用できます。

①確定判決を得ているとき、強制執行のために債務者の預貯金を調べたいとき

②交通事故の際の実況見分調書を取り寄せたいとき

③判断能力について医師の意見を知りたいとき

3 まとめ

弁護士が代理人として活動することでしか使えない証拠収集・情報収集の手段があります。証拠がないからといってあきらめないで、一度、弁護士に相談してみてください。

投稿者プロフィール

弁護士法人ウィンクルム法律事務所
弁護士法人ウィンクルム法律事務所
神戸三宮にある相談しやすい法律事務所です。ウィンクルムはラテン語で絆という意味です。人と人との絆を大切に、相続、M&A、中小企業法務・労務に力を入れています。オンライン相談可能です。

ご相談はこちらから

相談しやすい弁護士があなたのお悩みを解決いたします。まずはお気軽にご相談ください。